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2006.2−6

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仮面の裏側から

7月31日

忘れていく
つい先ほどのことや随分昔のこと
必要なくなったからか
いざその記憶をたどらんとしたとき
どんよりと絶望すること
そうしているうちにまたその感覚すらも忘却し
何事もなかったかのようにのらりとしていて
数日あって不意に思い出すときの言いようのない苦痛

この現世のうちで
最も人間なら重要なことだと考えている約束ということ
こいつを存在させることのへの真摯な決断
だから果たせない約束はしない
それが分からないヒトの形は悲しい
嘘と騙すのは違うということ
形だけならマネキンのがマシ
ところで忘れていないか
終わりのない不安と疑念

4月5日

手足が冷たい
あっためて欲しい

3月19日

本当に疲れちゃった
久しぶりにからっぽ
ちょっとだけ充電させて
大丈夫
誰も悪いわけじゃないし増してや私が悪いなんてことはこれっぽっちも有り得ないのは明白だから

3月6日

死骸
いや、まだその繊細な足先にゆっくりとした痙攣のような香り
薄茶色透けるような身体
ふと、かしげたような気がした
その小さな眼の光を見た気がした
もうおしまいなんだね
と言っていた
追い詰められているのはそれでなく自身だった

2月28日

私の知るこの世には
こんなに素晴らしい素敵なモノやコトやヒトやさまざまあるのに
どうしてなのかどうしても悲しくなってしまうのだ
醜かったり汚らしかったりするさまざまのせいだろうか
いや、それは自身のせい以外ないのだ
みんな私のせいなんだ

2月23日

無い筈の羽が大きく伸びをする感じ
再び交わる時間のなかで
今度はもうひとつのスパイスを与え
きっとまた違う色なり形なりが形成され
思うようにはならなくとも
何かしらの跡が残ってゆくように
祈っている
たとえやはりいつものように思い過ごしであったり過ぎた妄想との苦悩の日々に溺れようと

2月8日

頭のなかの結晶が極細のガラスたちが
もしくは
腐りきったヘドロのような本物の毒が
忘れた頃に忘れずにその存在を高笑いしながらひけらかすのは
真性の病なのか
はたまた
どこかから送られる呪いの証なのか
キンキンワンワンやる耳の奥のさざ波はすでになくてはならないBGM

2月7日

「会いたい」か
その四文字の文字列は鋭くよく切れる刃物というより
硬く大きい重量たっぷりないわゆる鈍器のようなもの
そんな想いを抱きながら日々生きているんだね
羨ましいなあ
幸せになれたらいいね
うんと会ったらいいよ
どうぞご勝手に

2月6日

要所要所
現れては消える
かれこれ20年近く
同じような存在はいくつかあれど
ずっと変わらない姿勢なのはひとりのみ
特別なんだろうけれど
空気みたい
本心だったりおふざけだったり
お互い様に霞のような繰り返し

1月31日

彼女のなかで何が起こっているのか
私には知る由もない
ただ、非礼なことと気づいているなら非礼でないようにするほうがいいんじゃないか
分かっているけれど我が侭言わせてって
そこまでか
本当のままに生きるのであればそれはそれでいい
ならば繕うのはやめたらいい
あちらとこちらで違うならそれは本当じゃない
振り回されるのには慣れているけれど
みっともないからそろそろあっちへ行ってくれ

1月23日

尖がった確信の先に生まれた信頼すべき才能
本当に素晴らしい
信じることは何よりも強く何よりも勝る
たとえそれが良く出来た模倣でとんでもない偽物だったとしても
ふとしたことから知る真実
否、これは超々々々な偶然だと信じたい自身の綿埃のごとき想い

1月22日

鈍い光が差し込んで
それすら眩しいようだけれど
誰にも邪魔されずに浴び続けていたら
こんな私でもこんがりするのでしょうか
ねばならない、は、いけないんだと教えられた日々
過去とすることができるのでしょうか

1月18日

本気という気はどういうものか
まずは気というものの正体はなんなのか
心がうずく
ここ数日
知らないはずの顔が夢に出て
私をしきりに誘うのだ
誰なのか分からないはずなのに誰なのかを知る
そうあったらと望むのか
だから見るのか
だから知ったと思うのか
おかげでなんの根拠もなしに私は本気になりつつある

1月11日

明日への不安
今日への執着
昨日への嫌悪
打開することは難しいだろうし
だいたいそうする必要性ってあるのだろうか
何より深い欲求に襲われるとき
たった数枚のコインに躊躇するとき
私は生きていることにカナシクナルのだ

11月28日

19日は一周忌だった
大きな花束を買った
カサブランカは胸苦しい
花びらの中程にヒゲのようなものがあることに初めて気づいた
ちっとも立ち直れない自身にも改めて気づいた

11月13日

この世というところ

教育改革とかって言うから乗っかって報道
起きるのは連鎖
あえて言う
子供が自分で死ぬのはそんなに特別に問題がでかい?
特別なことじゃない
子供だって死にたいくらい辛くなるんだから
そして当然大人だって同じ
誰だって辛い死にたい想いを味わう
子供が死んでいいとは思わない
私が言いたいのは子供であれ大人であれ自分で死ぬのは良くないということ
私だってとっくに死にたいさ
でも駄目なんだ
待っていたらいつか死ねる
だから待ちながら死にたい気持ちにならない所作をさ
がんばらなくていい
がんばったらいけない
そしてあの世なんてものに淡い期待とか持ったらいけないよ
そんなもん、ないから
絶対にないよ
生まれ変わりもないから
一度きりだから

11月11日

おしめり

日本語は素晴らしい
日本語のそういう表現をどんなもんだか知っている日本人が素晴らしいのか
今日は久しぶりに雨
寒いけれど良いですね

11月10日

日和 de スキップ

苦労していたつまらないこと
振り回されて困り果て
ギリギリのところで持ちこたえていたけれど
全く考えも及ばない外的状況の激変により
正確にはいくつかのそれらが後押しする形
あるいはこじつけで
こどことからゆっくりと解き放たれるだろうメドがついた
判断能力の低下というより
弱さというのではなく寛容と慈愛あふれるということが
悪い人たちに姑息に利用され悪い輪廻が続いていた
さようなら
いつか歳をとったら気づく
私もあなたたちの頃にはそんなもんだったから

11月8日

寒さ

暑いよりはずっと好き
やっとなんとかなりつつあり
それは甘えているかな
なんとかなります
いつからこんなにへなちょこ人間になってしまったんだろう
私はあんなに強かった
じいっとして静かに暮らすのがいい
もうどこへも行かない

9月12日

悪意あるいは悪気

そんなものあらゆるところに満ちていて
あるのは当たり前
むしろ恐ろしいのは「ない」場合
この場合受けとった側はやりきれなく
最終的に自身を責めるしかないような思いにまで到る
まあ、それは黙して己の忍耐にのみ解決をみようとするからなのだが
詳しいことはまたいつか
ほとぼりが冷めたら
昨夜一晩中うんうん唸って考えて
さらに先まで考え抜いてみたらほんの少しだけど
楽になった
やはり自身でしかどうにかすることは出来ないことをいつものように思い知る

9月9日

生まれることと
生き続けることは違う
生まれ生きいつか必ず逝く
その瞬間のことを想像する
そういうことをしてもらいたい日

風車

かざぐるま
風に吹かれ回る
風を送っていたのは自身だった
それに気づきたくなかったけれど
思い知らされた
分かっていたさ
そんなもんだろうね
非礼であることを責めようと手薬煉ひいていたけれど
全くもってつまらなくなってしまい
さて次はどうしよう
どこへ流れていこうなどと
ぼんやり思いながら
もう回り疲れただろう風車を捨てることにした

8月21日

溺死

夏は水の事故が多い
ヒトのカラダのほとんどは水で満たされているのだけれど
完全に満たされたら死んでしまうということ
生き物の不思議
そして
私は残り何パーセントかを残しているのに溺死する
ほんの数パーセントがもらえなくてもうダメなんだ
もう振り向いてもくれない
小さくなるその気配
どうして
阿呆になって繰り返す

7月28日

懺悔

そんなことなかった
自身につく嘘ほど虚しいものはない
やってしまったことをどうにか消したくてもそれは出来ないことで
たとえそれが誰にも見咎められることがなかったとしても
どうしても苦しくて
でも湖底に沈む忘れられた約束のリングのように沈黙し続けるのみ

奇襲

いつもそんな感じ
その意味はなんだろう
一番になすべきことをお教えする
それはね
私の失われたものをもとに戻すことだよ
カタチあるものないもの
そのどちらもだよ

清らかなること

川の流れとかどこかにひっそりと輝く水晶とか小鳥の囁きとか
さまざまさまざまあるだろう
ただそれはそうあるべくしてあるのだ
そうなろうとしてそうなったのではない
ましてやそれをそのように評価するのはそのもの自身ではなく
大抵そのものよりも穢れた別物がそう感じるというだけ
着尺が間違っている
それ以上に別物としてあえて申し上げるなら
さがすまでもなく穢れきっているじゃないか
判断は己れではなく他人に委ねてみたまえよ
そして私にはもうその役目はこれ以上はさせないでくれるよう心からお願いする

7月26日

ほっとけ、なこと

朝の報道系番組
某局のお天気おねえさんだった方が知らないうちにニュース読みになっていた
彼女がお天気をやりだしてからその局は朝見なくなっていた
たまたま見たらそんなことでびっくり
彼女に限らずなんだけど語尾のだらしないのはキライです
結構多い
だが彼女は別格
「でぇす」は本当に腹立たしい
自分では気づいていないんだろうか
お友達とお話ししてるんならいいんだよ
で、後釜のおねえさんもなんだかあやしかった
どうやらそこの天気は「です」の結びが原稿に多いのだな
ずっと前にやたら語尾に「ね」をつけ
まるで幼稚園児に語るように天気を読んでたヒトもいたっけ
いや、ホントほっとけですが

7月18日

色眼鏡

いつからなのか
知らないうちに君は「箱世界」からかき消えていた
知りえる痕跡は野菜室の奥の忘れ去られたにんじんみたいなものになりつつある
本当に消えた?
私が知らないだけ?
確かめる生気ももうなくて
もう君のことなど恐くもないと心の底から言えるように
そろそろなりたい

人気者

その地位というかある姿はその人に似合わない
思うに
高い
ということにはふたつあって
裾野の広いごく一般的な高さと
小さなものの積み重ねで危ういけれども高いという
私はね
後者であるのがいいと思っている
あくまでも勝手だけれども
だれもが高くはなれない
選ばれて高くなるのであれば是非検討すべき
それだけの責任は持つべき
どちらにしても結局私はその人をひっそり愛してしまうわけだけど

7月10日

よどみ

さらさらと流れたりすることは
どうしても起こらない本当の奇跡なのか
年寄り曰く
どこもなんともないよ
なんていう日はもうないよ
ということか
私が言っているのはカラダのことじゃあないんだが
そのことではない場所も含めてと言いたかったのだろうか
日々の生活はなんとか出来る
けれどもその先は見えない
私はもう駄目
廃棄物です

問われる

その見たこともないアニメちっくなぶよぶよの男は
かなり真剣な様子で矢継ぎ早に言った
「それでもいいんですか」
そのとき私の中に浮かんだ映像は
見たこともないのに覚えている20年ほど以前に付き合っていた男と
その妻になったという腹を膨らませた後輩の女が
幸せそうにその頃のままであろう若さのまま手を取り合って横切る姿だった
目覚めた
瞬間ベッドサイドのゴミ箱に嘔吐
目覚めたはずの脳は違う続きを勝手に再生し始める
今度は同じく20年ほど前まで付き合っていた長い付き合いだったほうの別の男が
見たこともないロングヘアの女性と連れ立っている姿
勝手にしてくれと思うのに
勝手にじゃんじゃん見せ付ける私の脳のほうを誰かどうにかして下さい

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